空手は国産の武道?
空手は今や、オリンピック種目にもなった、日本古来由来の武道ですが、本当に日本で生まれたのでしょうか? 確かに”沖縄”とか、”中国”とか色々と言われていますが、確かに他の武道、”剣道”、”柔道”、”合気道”、”拳法”、”弓道”等に無い、
”型”(流派によっては”形”がありますね。)
今や、その”型”もオリンピックの種目にあり、判断基準はどのようなものか、解りませんが、選手達はそれに向かって2017年の現在も練習しています。そもそもの”空手”は“唐手”から来ているのです。”唐手”は沖縄から渡来した言葉で、”唐手”は沖縄の伝統武術です。
空手は沖縄が起源?
”唐手”の”唐”は中国の”唐”を意味していますね。 しかし、”唐手”も呼ばれていたのは19世紀(1800年代)で、それ以前は”手”(ティー)と呼ばれていた模様です。
文献によると15世紀に中国から職能集団が移民してきて、その際に武術が伝達し、沖縄古来の文化に融合していきながら進化していったものだと推察されます。
しかし、沖縄には禁武政策というのが歴史上2度発生したらしく、1600年代と1700年代にあり、武器を禁止された武道家が武器に対抗するために夜な夜な学んだのが、空手と言われていますが、現在では定かではないようです。
それでも、師匠は弟子に教える際は、一対一で教えていたそうで、修行も夜に限って”型”を重視した稽古だった模様です。
一撃必殺の空手
そもそも、空手が一撃必殺というのは、やはり日本の剣術の影響が強いのだと思います。 18世紀には松村宗棍が、示現流を学びに薩摩藩に渡り、示現流の免許皆伝を受けています。その際に、巻き藁突きや、初太刀で相手を倒す「一撃必殺」が伝わったと言われています。
言い伝えのみではなく、空手が19世紀初頭に日本国本土に渡り、普及するきっかけになったのが、本部朝基が、ボクシング対空手の飛び入り参加をして、一撃の下に相手をKOしてしまった伝説の試合からではないでしょうか。
”型”で強くなれるのか?
空手をやっている人ならダレもがぶち当たる疑問だと思います。 強い・弱いと言うのは、組手、または対人間で、強いか弱いかって事ですよね?
そして、”型”だけ練習して強くなるのかどうなのか?
琉球王国時代は組手の練習は無かったそうです。ただひたすら”型”を練る。そして師匠によっては一つの型しか知らない師匠がほとんどで、師匠を掛け持ちしていたそうです。
先ほど述べた、本部朝基は、ある一つの型しか修行しなかったそうです。それが”ナイファンチ”という型です。琉球空手は”ナイファンチ”に始まり”ナイファンチ”に終わると言われています。
今の時代、皆、肉体的に強さを直ぐに感じたい、組手で強くなりたい。と、結果を直ぐに求めがちですが、琉球空手の真髄、”空手に先手無し”の如く、空手の本幹を求める時代にきているのではないでしょうか。